体外受精・顕微授精と漢方
治療を続けながら、身体の土台を整えるという考え方
体外受精や顕微授精に進まれた方から、「治療は続けているけれど、自分の身体の側でできることはないのか」というご相談をよくいただきます。このページでは、葵堂薬局が採卵・移植のスケジュールに合わせて何を見ているかをお伝えします。
どの段階にいるかで、考えることが変わります
「体外受精と漢方」とひとくちに言っても、これから初回の採卵に臨む方と、移植を何度か経験された方では、身体の状態も気持ちの持ち方も違います。まずは今どの段階にいらっしゃるかをお聞かせください。
- これから採卵に入る — 卵子が育つ期間を見据えた土台づくりから
- 採卵はできたが胚が育たない — 受精後の育ちと栄養状態を中心に
- 移植を控えている — 子宮内膜と黄体期の状態を中心に
- 移植したが着床に至らない — 周期全体を振り返り、見落としを探します
採卵に向けて見ているもの
採卵の結果は、その周期だけで決まるものではありません。排卵される卵子は数か月前から育ち始めていると考えられており、葵堂薬局では「次の採卵までの期間に何ができるか」という視点でご提案します。
中医学では生殖の力を「腎」と結びつけて考えます。そこに、血液検査から読み取れる栄養状態と、基礎体温から見える周期の様子を重ねていきます。
- 基礎体温の低温期の長さと、高温期への移行の様子
- フェリチン・ヘモグロビン・MCVから見る鉄の状態
- ビタミンD、血糖の波
- 睡眠と食事のリズム、お仕事の負荷
移植に向けて見ているもの
移植前は、子宮内膜の厚さや黄体期の安定を気にされる方が多くいらっしゃいます。中医学では、内膜を「血が十分に巡り、養われている場所」として捉えます。血をつくる材料が足りているか、そして巡りを妨げるものがないか、という2つの面から確認していきます。
また、移植周期はホルモン剤を使われることが多く、身体への負荷やお気持ちの揺れも大きくなります。その時期に何をどこまで続けるかは、通院のスケジュールをお聞きしながら一緒に決めます。
結果が出ない周期が続いているとき
採卵や移植を重ねても結果につながらない時期は、心身ともに消耗します。ご相談では、まずこれまでの経過を時系列で整理させていただきます。刺激法、採卵数、受精率、胚のグレード、移植の方法——記録を並べると、どこでつまずいているのかが見えてくることがあります。
そのうえで、身体の側で手当てできる部分があるかを考えます。すべてが解決するとは申し上げられませんが、「次に何を変えるか」を決める材料にはなります。
葵堂の合い言葉は「頑張らないで」です。焦りを抱えたまま続けるほど、妊活はつらくなります。まずは今の状況を整理する場としてお使いください。
お読みいただくうえでのお願い
このページは、漢方相談でどのように身体を見ているかをお伝えするものです。病院での検査・治療に代わるものではなく、治療の中断をおすすめするものでもありません。また、妊娠を保証するものではありません。服用中のお薬がある場合は、必ずご相談時にお知らせください。