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採卵前の3か月にできる身体づくり
スケジュールから逆算して、いま何を整えるか

執筆・監修:薬剤師 西岡敬三 公開日: 更新日:

次の採卵の日程が決まったら、そこから逆算して考えられることがあります。卵子は採卵の直前に育つのではなく、数か月かけて準備されていくと考えられています。このページでは、採卵までの期間の使い方についてお伝えします。

卵子は、数か月前から育っています

卵巣の中の卵子は、排卵される周期になって初めて動き出すわけではありません。休眠状態から目覚め、成熟に向かうまでには数か月かかると考えられています。つまり次の採卵で採れる卵子は、いまの身体の状態を反映したものになります。

この前提に立つと、「採卵の直前に何かをする」よりも、「採卵までの数か月をどう過ごすか」の方が意味を持つことになります。葵堂薬局が3か月という期間をお伝えしているのは、このためです。

3か月の使い方

期間を区切ってお伝えすると、何から手をつけるかが決めやすくなります。あくまで目安であり、実際にはお一人ずつの状態に合わせて組み替えます。

  • 1か月目 — 現状の把握。基礎体温をつけ始め、血液検査の数値を確認します。足りていない栄養が見つかることも多いです
  • 2か月目 — 整える時期。血をつくる材料と巡り、睡眠のリズムを中心に。体感の変化が出始める方もいらっしゃいます
  • 3か月目 — 採卵に向けて。刺激法のスケジュールに合わせて内容を調整し、負荷をかけすぎないよう配慮します

この期間に確認しておきたい検査値

通院先で受けた血液検査の結果をお持ちいただくと、より具体的にお話しできます。妊活の視点で確認しているのは、次のような項目です。

  • フェリチン — 貯蔵鉄の状態。基準値の範囲内でも、余裕が少ないことがあります
  • ヘモグロビン・MCV — 貧血の有無と、その性質
  • ビタミンD — 不足している方が少なくありません
  • 血糖・HbA1c — 血糖の波が大きいと、身体に負荷がかかります
  • TSH — 甲状腺の状態。妊活時は目標値の考え方があります

検査結果をお持ちでなくてもご相談いただけます。今後受ける予定があれば、どの項目を調べると良いかについてもお話しできます。

採卵の直前と当日について

採卵の直前は、身体に新しい負荷をかけない時期です。この時期に始めるものは限られますし、無理に何かを追加する必要もありません。

むしろ大切なのは、睡眠を確保し、身体を冷やさず、食事を抜かないことです。当たり前のように聞こえますが、通院と仕事を両立していると崩れやすい部分でもあります。

お読みいただくうえでのお願い

このページは、漢方相談でどのように身体を見ているかをお伝えするものです。病院での検査・治療に代わるものではなく、治療の中断をおすすめするものでもありません。また、妊娠を保証するものではありません。服用中のお薬がある場合は、必ずご相談時にお知らせください。

よくいただくご質問

Q採卵まであと1か月しかありません。意味はありますか?
あります。睡眠・食事・冷えの手当ては短期間でも身体の状態に関わります。ただし卵子の育ちに関わる部分は時間がかかるため、今回の採卵と、その次を見据えた2段構えでお考えいただくのが現実的です。
Q採卵数を増やすことはできますか?
採卵数は刺激法や卵巣の状態で決まる部分が大きく、漢方で増やすとお約束できるものではありません。私どもがお手伝いしているのは、身体の土台を整えることです。
Q採卵後は何をすればよいですか?
採卵後は身体が消耗しています。まず休養を優先し、次の周期に向けて整える時期と考えます。移植を控えている場合は、内容を切り替えてご提案します。

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