プロラクチンと妊活
数値が高いと言われたときに考えること
プロラクチンは、本来は授乳期に多く分泌されるホルモンです。妊娠していない時期に高い状態が続くと、排卵のリズムに影響することが知られています。このページでは、数値が高いと言われたときに漢方相談で何を見ているかをお伝えします。
測るタイミングで数値が変わります
プロラクチンは、その時々の状況で変動しやすいホルモンです。一度の採血で高く出たからといって、常に高いとは限りません。
- ストレスがかかった直後は上がることがあります
- 睡眠中や起床直後は高めに出ます
- 採血の際の緊張でも変動します
- 一部のお薬の影響で上がることがあります
だからこそ、通院先で「一度測り直しましょう」と言われることがあります。数値の解釈は医師の判断に委ねてください。
中医学ではどう捉えるか
西岡の考え
ここから先は中医学の理論にもとづく身体の捉え方であり、上でご説明したプロラクチンの医学的な説明とは別の視点です。漢方が検査や治療に置き換わるものではありません。婦人科・内分泌内科での検査と治療を前提に、体質という角度から何ができるかをお伝えするものとしてお読みください。
中医学には、プロラクチンという概念そのものはありません。ただ、乳房の張りや痛み、いらだち、月経前の不調といった症状のまとまりを「肝」の働きの停滞として捉える見方があります。
ご相談の中では、プロラクチンが高めの方に、この肝の停滞に当たる状態が重なることがあります。数値そのものを動かすという発想ではなく、その背景にある身体の緊張や巡りの悪さに目を向けるという考え方です。
生活面で見直すこと
自律神経の緊張が続く生活は、この領域に影響しやすいと考えています。ご相談では次のような点を伺います。
- 睡眠の時間と質。就寝が遅く、眠りが浅くなっていないか
- お仕事や家庭での持続的な緊張
- 食事を抜く習慣がないか
- 肩や首のこわばり、胸のあたりの詰まる感じ
お薬が処方されている場合
プロラクチンを下げるお薬が処方されている場合、その治療を優先していただきます。漢方と併用される方もいらっしゃいますが、必ずお薬の内容をお聞かせください。
「漢方を飲めば薬をやめられますか」というご質問には、そうお答えすることはできません。減薬や中止の判断は医師が行うものです。
お読みいただくうえでのお願い
検査値の判断や診断は医師が行うものです。このページは漢方相談での見方をお伝えするもので、病院の説明を否定するものではありません。目標とする数値や治療方針については、通院先の指示を優先してください。服用中のお薬がある場合は、ご相談時にお知らせください。
よくいただくご質問
Qプロラクチンが高いと妊娠できないのですか?
Q漢方でプロラクチンは下がりますか?
Q乳房が張るのは関係がありますか?
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参考資料
- 日本内分泌学会
内分泌の病気|間脳下垂体(一般の皆様へ) - 日本生殖医学会
生殖医療Q&A(一般のみなさまへ) - 日本産科婦人科学会
不妊症(一般の皆さまへ)
最終確認:2026年9月/監修:薬剤師 西岡敬三