40代の妊活と身体づくり
誠実にお伝えしたいことがあります
40代でのご相談は、葵堂薬局でも多くいただいています。このページでは、期待を持たせる言葉ではなく、実際にお会いしてお話ししている内容をそのまま書きます。読んでつらくなる部分もあるかもしれませんが、判断の材料にしていただければと思います。
まず、正直にお伝えします
40代の妊活は、20代・30代と比べて条件が厳しくなります。これは事実です。卵子の数は年齢とともに減り、増やす方法はありません。染色体の異常が起こる割合が上がることも知られています。
漢方を飲めば若返る、卵子が増える——そういうことは申し上げられません。もしそう説明する相談先があれば、慎重に判断されることをおすすめします。
それでも、この年齢でご相談に来られた方に「もう無理です」と申し上げることもありません。可能性がゼロではない以上、できることを一緒に探すのが私どもの役割だと考えています。
この年齢で、手当てできる部分
変えられないものと、変えられるものを分けて考えます。卵子の数と年齢は変えられません。一方で次の部分には、年齢に関わらず手当てできる余地があります。
- 血の巡り。卵巣や子宮に酸素と栄養が届く経路
- 血をつくる材料。鉄、タンパク質が足りているか
- 冷え。下腹部や足先の冷えは巡りを妨げます
- 睡眠。ホルモンの働きと回復に関わります
- 血糖の波。大きいと身体に持続的な負荷がかかります
時間の使い方を、はっきり決める
この年齢で最も大切なのは、迷っている時間を短くすることです。「もう少し様子を見よう」を繰り返すうちに1年が過ぎることがあります。
ご相談では、あらかじめ期限を決めることをおすすめしています。何歳まで続けるか、何回試すか、いくらまでかけるか。決めておくと、やめる判断も続ける判断もしやすくなります。決めないまま進むと、どちらの選択もつらくなります。
続ける・やめるという選択について
妊活を続けるか、区切りをつけるか。この判断は、ご本人とご家族が決めることです。私どもが「続けるべき」とも「やめるべき」とも申し上げません。
ただ、迷っている状況を整理するお手伝いはできます。時間のこと、費用のこと、お気持ちのこと。誰にも言えずに抱えていることがあれば、お聞かせいただければと思います。相談の場でそういう話をされる方は少なくありません。
「頑張らないで」の意味
葵堂の合い言葉は「頑張らないで」です。この年齢の方にこそお伝えしたい言葉です。
妊活は、頑張れば結果が出るというものではありません。それなのに頑張り方が足りないと自分を責めてしまう方が多くいらっしゃいます。責める必要はまったくありません。焦りと自責を抱えたまま続けるほど、身体にも心にも負担がかかります。
まずは今の状況を整理して、無理のない範囲でできることを決める。それだけでも、気持ちの持ち方が変わることがあります。
お読みいただくうえでのお願い
このページは、漢方相談での考え方をお伝えするものです。病院での検査・治療に代わるものではなく、治療の中断をおすすめするものでもありません。また、妊娠を保証するものではありません。服用中のお薬がある場合は、必ずご相談時にお知らせください。