35歳からの妊活で考えたいこと
焦らずに、でも先延ばしにしない
「35歳」という数字を目にして、急に不安になったという方が多くいらっしゃいます。この年齢を境に何かが急変するわけではありませんが、時間の使い方を意識し始める区切りではあります。このページでは、焦りと先延ばしのどちらにも寄らない考え方をお伝えします。
35歳は「崖」ではありません
医学の統計では、年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなる傾向が示されています。ただしこれは集団としての傾向であり、35歳の誕生日に何かが切り替わるという話ではありません。
実際にご相談を受けていると、同じ年齢でも身体の状態にはかなりの幅があります。数字だけで自分の可能性を決めてしまう必要はありません。
ただし、時間の使い方は変わります
変わるのは「同じ方法を何周期続けるか」の判断です。20代であれば半年様子を見るところを、この年齢では3か月で見直す、という考え方をします。
- 検査を受けていないなら、まず一通り調べる。原因が分かれば近道になります
- 基礎体温を2〜3周期つけて、自分の周期の形を把握する
- 同じ方法を続ける期間を、あらかじめ決めておく
- ご主人の検査も早めに済ませる。ここが原因の場合、女性側だけ調べても進みません
先延ばしの最大の原因は「そのうち行こう」です。受診も検査も、迷っている時間の方が長くなりがちです。
この年齢で身体づくりに意味があるのか
「もう遅いのでは」と言われることがあります。私どもの考えは違います。卵子の数を増やすことはできませんが、その卵子が育つ環境と、受精卵が根を張る身体の状態には、年齢に関わらず手当てできる部分があります。
むしろこの年齢からは、身体に無理をさせない整え方が大切になります。睡眠を削って通院する、食事を抜いて仕事を回す——そうした生活が続くと、治療の効果も出にくくなります。
確認しておきたい検査項目
この年齢からのご相談では、次の項目を確認できると具体的な話ができます。すでに測っていることも多い項目です。
- AMH — 卵子の数の目安。低くても妊娠される方はいらっしゃいます
- FSH・LH・E2 — 周期のどこで測ったかも併せて確認します
- フェリチン・ヘモグロビン — 血をつくる材料の状態
- TSH — 妊活中は目標値の考え方があります
- ビタミンD — 測っていない方が多い項目です
仕事と両立するために
この年齢の方は、仕事の責任が重くなる時期と重なることが多くあります。通院のたびに休みを取るのが難しい、残業で就寝が深夜になる、といった状況を伺います。
生活を全部変えることは現実的ではありません。ご相談では、変えられる1つか2つに絞ってお話しします。全部やろうとして続かないより、その方が結果につながります。
お読みいただくうえでのお願い
このページは、漢方相談での考え方をお伝えするものです。病院での検査・治療に代わるものではなく、治療の中断をおすすめするものでもありません。また、妊娠を保証するものではありません。服用中のお薬がある場合は、必ずご相談時にお知らせください。