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不妊とビタミンDの不足について

女性は美容意識が高くビタミンCを積極的に摂取されている方が多いと思います。しかし、ビタミンC以上に、妊娠や出産に大きく影響するビタミンDが専門分野から注目されており、女性の体にとって同じくらい摂らなければならないと認識されつつあります。

妊娠したい女性にビタミンDが必要なわけ

ビタミンDは妊娠に大切

ビタミンDは、カルシウムの吸収を良くして骨の発育を促すことは多くの人に知られているところですが、他にも免疫力を高めアレルギー症状を改善する作用もあると言われ、性別、年齢に関係なく必要な栄養素であることは間違いありません。

ビタミンDを十分に摂取すると、妊娠にどのような影響があるのでしょうか。

  1. 体外受精の妊娠率が上昇する
  2. 血中ビタミンD濃度が1ng/mlアップすると妊娠率が6%増加する
  3. 流産のリスクが軽減される
  4. PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)による排卵障害があっても補充することで排卵率が上がる
  5. 年齢と共に減少するAMHが30歳以上でも高く妊娠の確率が高い

ビタミンDは生殖機能に重要な働きをするとの研究報告があります

ビタミンDは、受精卵の着床率と関係する

血中ビタミンD濃度が20ng/ml未満の場合、受精卵の着床率は低く、また着床しても流産など赤ちゃんを産むに至る出産率が低い、妊娠合併症や新生児の発育障害のリスクがある、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群などの不妊症の原因となる病気や、流産を繰り返しやすいと言われています。

血中ビタミンD濃度の理想値は30ng/ml以上とされ、少なくとも20ng/ml以上を目安にしています。

ビタミンDが異物であるお父さんの細胞を受け入れるバランスを取る

胎児はお母さんとお父さん半分ずつの細胞でできていますから、お母さんの体にとっては、お父さん由来の細胞は異物ということになります。

お母さんの体が受け入れられるようにバランスを取り、妊娠・出産へと導くための良い影響を与えてくれるのがビタミンDで、妊娠したい女性に欠かすことの出来ない栄養素と言えます。

推奨摂取量の20%しか摂れていないビタミンD

そんな、妊娠・出産に深く影響するビタミンDですが、アメリカ内分泌学会で、妊娠中の摂取量を37.5μg?50μgと推奨しているのに対し、日本人女性の1日平均摂取量は、わずか7.0μgと報告されています。この数値に注目すると、不足している女性の多いことに深刻さを感じていただけるのではないでしょうか。

この栄養素は、妊娠する前も、妊娠中も、そして出産後の赤ちゃんにまで影響が懸念されるため十分に摂取しておきたいものです。

妊娠・出産にはお母さんだけでなく、精子の質も大きく関係します。ですから、お父さんも一緒に摂取し、常に十分な状態にしておくことで、さらに良い影響を期待することが出来るでしょう。

ビタミンD濃度を調べる血液検査

血中ビタミンD濃度を調べる血液検査は、病気がない場合は自費診療ですが、一般的には4000~7000円程度で受けられます。妊活がなかなかうまくいかない女性は、一度、血液検査を受けてみてもいいかと思います。

ビタミンDを多く含む食品

妊娠・出産を望む多くの方々にとってビタミンDは必要ということが分かりましたが、ではどのような食品を食べれば良いのでしょうか。

ビタミンDを含む食品には、動物由来ではサケ、ウナギ、サンマ、ヒラメ、カレイ、アンコウ、イワシ、ニシンなど、植物由来では干し椎茸、キクラゲ、本しめじに含まれます。また上記より含有量は少ないのですが、卵黄にも含まれています。

「日本人の食事摂取基準(2015年)」では、ビタミンDの摂取目安量(18歳以上の男女の場合)は1日5.5μgです。これは紫外線からもビタミンDを十分摂取することを前提にした数字です。

一方、アメリカ・カナダの食事摂取基準(2011年)は、19歳以上の成人に食事とサプリから1日15μgのビタミンD摂取を薦めており、この基準が世界標準になりつつあります。

ビタミンDを多く含む食材

ビタミンDの摂取方法とその難しさ

ビタミンDは、上記の食品を積極的に食べて摂取することも出来ますし、日光に当たることで体内の貯蔵量を増やすことも可能です。

日照時間が長い夏と秋には妊娠率が高くなるという報告もありますから、妊娠を望む方は意識して日光浴をされるのも良いかもしれません。

しかし、異常気象で猛暑・酷暑、残暑が厳しいといわれる近年、夏の間は熱中症に注意などと聞けば、外出を控える方もいらっしゃいますし、日焼けによるシミやシワ、皮膚癌などを心配し、頭の先から足の先まで紫外線対策グッズで覆うなど、多くの女性がその対策を怠ることはなく、日光からの摂取は厳しいというのが現実でしょう。

経口摂取ができる魚に関しても、鱗を取ったり、生臭さを消したりと調理する前の下処理の手間と、骨があり食べづらさから魚離れが進んでいると聞きますから、こちらも毎日の食事で必要量を摂ることは簡単ではないと感じます。

前記のように日本人女性の1日の摂取量が少ないというのも頷ける気がします。

ビタミンDを効率よく摂るための工夫

妊娠・出産にビタミンDが必要なのに、摂取は難しいという現状ですから、できるだけ効率良く摂る工夫をする必要があります。

ビタミンには水溶性と脂溶性があり、ビタミンDは脂溶性ですから、水洗いや、加熱調理で栄養が失われることが少なく、油脂に溶けやすく油脂と一緒に摂ることで吸収率がアップするという特徴があります。これを生かし油で炒める、オイルドレッシングなどで和えて一緒に食べるのが良いでしょう。

また、干し椎茸は食べる前にもう一度天日干しをすることでビタミンDが増えますし、毎日食べるとなると飽きてしまいやすいので、その対策として干し椎茸の戻し汁も使って味噌汁やスープにするなどの工夫をすると安定した摂取が可能となります。

下準備が面倒な魚は缶詰を利用すると手間が掛かりませんし、骨ごと汁ごと食べられます。そして、鮭などは皮の下に多く含まれているので皮ごと食べると摂取量が多くなります。

それでも不十分な場合はサプリメントで補うことも考えましょう。

ビタミンD不足の方の1日摂取量の目安は50μgです。薬局で購入時には、1日50μgの量をとれるものをお選び下さい。天然由来のものを選んでいただければ妊婦さんにも安全です。摂りすぎもよくないですので医師・薬剤師にご相談してお買い求めください。

ビタミンDで妊娠・出産しやすい体作りを

赤ちゃんを産むなんてずっと先の事と思っている女性も、今、考えている女性にとっても、ビタミンDが大切な栄養素であることが分かっていただけたと思います。

自身の血中の濃度を把握し、不足しているようであれば食事や太陽との関わりを少し見直し、ビタミンDを十分に増やし妊娠・出産しやすい体を作りましょう。

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