漢方で生理痛を治すにはどうしたらいいの?
公開日:2019/09/17 / 更新日:2019/12/10
多くの女性が悩む生理痛は、漢方薬で治せるのでしょうか。治せるなら、漢方のどんな薬が効くのでしょうか。
生理痛とは
生理痛の程度は、個人差があるため人によってさまざまです。また、生理時の痛みのほかに、月経前症候群という生理前のイライラや、不安感が大きな悩みとなっている例も少なくありません。このほか、生理周期が一定でないことで悩んでいる人もいます。
生理周期が一定しないと、不妊の原因になることもあるので要注意です。さらに、生理になると便秘がちになったり、肌がむくんだりする人もいます。このような、生理に関するさまざまな悩みは漢方薬で治すことができます。
漢方薬の考え方は西洋医学で用いる医薬品とは違い、体全体の気の流れを改善して健康を取り戻します。医薬品のようにピンポイントで1つの症状を治すのではなく、関連した症状にも効果があるので、生理に関する複数の症状を一度に直すことも可能です。
生理痛に効く漢方薬
生理痛に効く漢方薬の代表的なものを2つご紹介しましょう。
*桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝茯苓丸は、気血のバランスを整えます。人体は気と血の流れによって健康を保っているため、この流れが滞るとさまざまな健康障害が現れます。気血の流れが滞ると温かいものは上に集まり、冷たいものは下に集まります。
このため、顔がのぼせたり足腰が冷えるといった、女性特有の症状が起きるようになるのです。また、血の流れが滞ると生理痛が重くなりやすくなります。桂枝茯苓丸は滞った気血のめぐりを改善するので、のぼせや足腰の冷えを伴う生理痛で悩んでいる人に効果があります。
*当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散も、足腰の冷えと生理痛に効果のある漢方薬です。気血の量が少ないと、体の隅々まで栄養や酸素が行き渡らず、熱が不足するようになります。また、水分代謝も悪くなり、体のいろんな場所に水分が溜まるために、特に冬場は体を冷やして冷えが起こります。当帰芍薬散は血行と水分代謝をよくして、生理痛や生理不順、冷え性など、女性特有の症状を改善するのに役立ちます。
まとめ
女性の生理痛には個人差がありますが、月経前症候群という生理前のイライラや、不安感なども大きな悩みとなっています。生理痛を漢方薬で治すには、桂枝茯苓丸と当帰芍薬散が有効です。どちらも、生理痛や生理不順など、生理に関する症状を改善するのに役立ち、生理と関連して起こる足腰の冷えも和らげます。

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