漢方治療で不妊の原因のひとつ「PCOS」が治る?PCOSと漢方について
公開日:2019/07/07 / 更新日:2020/09/05
「PCOSはどうして起こるんだろう?」「PCOSと漢方での治療について詳しく知りたい!」PCOSのメカニズムとその症状に対する漢方治療の効果について詳しく知らない方も多いかと思います。そこで今回は、「PCOSのメカニズムと症状・漢方での治療」の二つについて解説します。
□PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のメカニズムと症状
PCOSはpolycystic ovarian syndromeの略称で、多嚢胞性卵巣症候群のことです。卵巣で男性ホルモンが大量に作られることにより、うまく排卵をすることができなくなるというものです。症状としては、無月経や月経不順、ニキビ、多毛などがあげられます。また、排卵しないため不妊の原因となります。
排卵には脳下垂体(様々なホルモンの働きをコントロールしている部位)から分泌される黄体ホルモンと卵胞刺激ホルモンの二つのホルモンが関わります。PCOSの場合、この二つのホルモンのバランスが釣り合わず、黄体ホルモンの方が大量に分泌されることで、うまく排卵を行うことができなくなります。このほかにも、インスリンの分泌も関わってきます。インスリンは、血糖を取り込んでエネルギーにしたり,たくわえたりすることによって血糖値を下げる働きをします。
PCOSの方はPCOSでない方に比べて、血液に含まれるインスリンの濃度が高いということが発見されています。この状態が継続すると、インスリンの働きが不十分になっていきます。これは黄体形成ホルモンの感受性を高めます。そのため、黄体形成ホルモンが持っている、男性ホルモンを作る作用がより強くなります。結果として、卵胞の成長を妨げたり、卵質を下げたりすることになり、不妊につながります。
□漢方でのアプローチ
PCOSは漢方治療が効果的な場合が多いです。上述の通り、PCOSの治療には黄体ホルモンと卵胞刺激ホルモンのバランスの調節が大切です。ホルモンバランスの崩れには自律神経の乱れが関わってきます。
また、冷え・低温期の体温が高い・生理期間が長いなどの症状が見られる瘀血(おけつ)もPCOSに関わってくると考えられています。以上のことからPCOSの治療では、神経の乱れ・内分泌異常・瘀血を改善していくための漢方薬を服用していきます。漢方治療では、原因と考えられるものに合わせたものを長期的に服用することで体質や体調を改善していきます。また、一人一人の症状に合う漢方薬を服用することも大切です。
□まとめ
以上、PCOSのメカニズムと症状・漢方での治療についてご紹介しました。
PCOSに漢方治療は有効であると考えられています。漢方の葵堂薬局は、開業以来20年、延べ20万人以上の方の不妊のお悩みをお聞きしてきました。しっかりとお悩みを聞き、血液検査など数値から得られるデータを元に、一人一人に合ったご提案をさせていただきます。お一人で悩まずに、不妊、二人目不妊、男性不妊のお悩みをお聞かせください。無料 漢方不妊カウンセリングはこちから。

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