ヨガが不妊治療に及ぼす効果とは?ヨガについて解説
公開日:2018/11/27 / 更新日:2019/12/04
女性なら趣味でヨガを行っている方も多いかもしれません。
そんなヨガが最近では、不妊にも効果があるとして人気があることはご存知でしょうか。
今回は、妊活の一環としてのヨガについてご紹介します。
□ヨガの不妊への効果
*血行改善
呼吸、姿勢、瞑想の組み合わせで心身をほぐすことができるため、血流が良くなります。
妊活中の女性にとって身体の冷えは大敵であるため、血流を良くすることで冷えを改善することができます。
*自律神経の調整
血行が良くなることで自律神経が整えられます。
女性ホルモンもこの自律神経が大きく関係しており、乱れてしまうと月経不順などの症状が出やすくなります。
女性ホルモンの分泌を整えることで、月経周期を安定化させ、妊娠しやすい状態にすることができます。
*ストレス解消
ストレスは自律神経に影響を与え、これが大きくなると交感神経が活発化します。
交感神経は緊張状態のときに強く作用し、身体の体温を下げるなどの働きがあります。
ストレス状態が長期にわたると、交感神経が常に活発な状態になるため、身体を冷やしてしまいます。
*骨のゆがみの改善
特に、骨盤がゆがむと子宮の機能が低下し、妊娠するときに必要であるホルモンが正常に分泌されなくなってしまいます。
ヨガによって、骨盤も含めた骨のゆがみを改善することでホルモン分泌の動きを妨げないようにする効果を得ることができます。
□不妊の方におすすめのヨガのポーズ
*弓
ここでは妊活ヨガの基礎編として「弓のポーズ」をご紹介いたします。
弓のポーズとはうつぶせの状態で背中を大きくしならせることで「弓」のような体勢になるヨガのポーズの一種です。
【1】両ひざを曲げた状態でうつぶせになる
まずはうつ伏せになってから両ひざを曲げましょう。
その状態で両足の足首を手でつかみ、一度息を吐きだします。
【2】両ひざに力を入れて、背中を反り返らせる
折たたんでいる両ひざを伸ばすように力を入れると、背中が自然と反り返ってきます。
この時には息はゆっくり吸い込むようにしましょう!
【3】弓の姿勢で腹式呼吸を3回行う
先ほどの背中が反り返った弓の姿勢のままで、大きく、ゆっくりとした腹式呼吸を3回程度行います。
上記のステップを3回ほど行いましょう。
これが弓のポーズです。
どこでもすぐにできるので、暇な時間ができたら気軽にお試しください!
*橋
仰向けになって膝を立ててゆっくりお尻を上げます。
上げて30秒維持し、ゆっくり腰をおろします。
この動作のときも息を止めないように意識しましょう。
このポーズは腰や腹部を刺激し、腰痛や整理痛へ効果があります。
□不妊の方におすすめのヨガの種類
【1】ハタヨガ
ハタヨガは、直訳すると「太陽(ハ)と月(た)のヨガ」ということです。
ハタヨガにおいては、太陽は「陽、精神力」で月は「陰、生命力」を表します。
古来より人の体は陽と陰の関係で成り立っているとされており、これらのバランスを調整することを重視しているヨガということもできます。
やり方は「呼吸法+姿勢+運動」です。
ですので、精神面を整えるだけではなく運動不足の解消やシェイプアップ効果などもあります。
【2】アシュタンガヨガ
ヨガ経典の「ヨーガ・スートラ」に書かれているヨガの八支則と呼ばれる考えを基にして作られているヨガです。
特徴は「ハードなエクササイズ」と「段階的な実践プロセス」です。
特に「段階的な実践プロセス」では、日常的な心得から呼吸、精神の整え方など八支則にまとめられている考えをいかに習得するかという部分に重きを置いて段階的に活動していきます。
【3】ラージャヨガ
「ラージャヨガって何?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
「ラージャ」とは、古代インドの言葉であるサンスクリット語にて、「王者」という意味を持っています。
ラージャヨガはリラックス効果が高いです。
次に不妊治療をする上で必要になる「リラックスした状態」を保つために効果的なラージャヨガの基本的な動作である「ゴームカ・アーサナ」をご紹介します。
・ゴームカ・アーサナとは?
ゴームカ・アーサナは身体の節々を柔らかくしてくれる効果のある動作だと言われています。
そして、身体の関節を柔らかくしてあげることで人によっては腰痛が改善されることがありますし、また身体の冷えをなくすことにも効果的だと言われています。
また身体を美しく魅せるための効果もあるとされており、女性にとってはかなり嬉しい二の腕を引き締める効果もあるのです。
ではそんなゴームカ・アーサナですがどのような手順ですれば良いのでしょうか。
・ゴームカ・アーサナの手順
まずはあぐらをかきましょう。
そしてそのまま両膝を重ね合わせます。
この際身体の硬い方は無理をなさらないよう気を付けてくださいね。
背筋をピンと伸ばしたら、今組んでいる足の方で上側にきている方の足とは逆側の腕を伸ばします。(右足が上なら左腕を上げる、左足が上なら右腕を上げる)
そして今上に上げた腕を背中側にゆっくりと降ろしていきます。
そして同時に反対側の腕を、脇下をくくらせながら背中側に曲げていきます。
そうすることで、肩甲骨の柔らかい人であれば、背中側で右手と左手をつなぐことができるのではないでしょうか。
この状態までなったら、ゆっくりと深く深呼吸をします。
もしも腕が届かないという場合には、補助として間にハンカチを引っ張っていただいても構いません。
また、最初の段階で足を組むのがつらかったという方は、高めの座布団もしくはクッションをお尻の下に引くことをオススメします。
冷えの解消にもつながりながら、ボディメイクをすることのできるこちらにポーズを間接がやわらかくなっているお風呂あがりなどのタイミングで行うことをオススメします。
ぜひ実践してみてくださいね。
【4】ホットヨガ
ホットヨガとはその名の通り「暖かい部屋で行うヨガ」のことです。
およそ室温40℃、湿度60%を超える高温多湿の部屋でヨガを行います。
主にストレッチと姿勢、呼吸法を中心にした活動です。
この活動ではいわゆる一般的なヨガの活動でも大量の汗をかくので、デトックス効果や脂肪燃焼といった効果があります。
□ヨガかホットヨガ、どちらがいいの?
ホットヨガは室温、湿度とも通常のヨガのときよりも高い環境下で行うため、通常のヨガよりも大きな効果を期待できるかもしれません。
しかし、無理をしすぎて体調を崩してしまっては元も子もないため、自分の状態に合った方を選択しましょう。
□おわりに
不妊治療は継続して行ってるけれどもなかなか効果が出ないという方も、これをきっかけにヨガをはじめてみてはいかがでしょうか。
妊活だけでなく、体調改善はもちろん、同じような境遇の仲間に出会うことができる可能性もあります。

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