高齢出産はなぜ危険なのか不妊治療を受けたい方必見!
公開日:2018/10/10 / 更新日:2022/02/03
高齢出産って危険なのではないか、といイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実際に難産や流産になる可能性が高く、高齢の妊婦ほど様々な危険にさらされます。
しかし、なぜ高齢出産は危険なのでしょうか。
加齢に伴う妊娠・出産の難しさの理由を探りたいと思います。
また、高齢出産であっても安全に出産できることもあります。
高齢出産でもリスクの少ない場合についてご紹介したいと思います。
高齢出産とは
そもそも高齢出産とは一般的に35歳以上で、初めての出産のことを指します。
また、二人目以降の出産であれば40歳以降の出産を高齢出産と呼んだりもします。
晩婚化や女性の社会進出によって、出産年齢が上がっている現代において、高齢出産はより一般的なものとなっています。
なぜ高齢出産は危険なのか
それは加齢に伴い、卵子が老化するからです。
数が少なくなり、動きが鈍くなった卵子は妊娠することを難しくさせます。
また、質が低い卵子は胎児の染色体異常につながりやすいです。
染色体異常により、ダウン症を持って生まれたり、自然流産となることもあります。
20代での出産で染色体異常の子どもが生まれる可能性が0.2%ほどであるのに対して、45歳になると4%にまであがります。
妊娠中のトラブル
年齢にかかわらず、妊娠すると何かしらの初期症状が起こることがあります。
高齢出産だから現れるわけではありませんが、年齢の若いときの出産に比べてこうした症状が起こりやすくなります。
*妊娠高血圧
妊娠中に特有の症状として妊娠高血圧症があります。
特に妊娠中期以降に血圧が高くなることがあります。
妊婦全体で約10%の人が高血圧になり、体調不良に陥りますが、35歳以上の出産であると高血圧を発症する割合が高くなります。
放っておくと帝王切開をしなければならなくなることもあるので、早期発見が大切です。
*妊娠糖尿病
妊娠中に発症する糖尿病を妊娠糖尿病といます。
通常は出産後には治っているので問題にはなりませんが、その後糖尿病を発症する可能性は高くなります。
特に親族に糖尿病になった人がいる場合は注意しましょう。
妊娠高血圧症同様、高齢である妊婦は発祥のリスクが高いです。
*妊娠初期症状
高齢出産であると妊娠期間に起こりやすい体の異常が多いです。
出血やおりものの異常がありますが、多くの場合大きな問題とはなりません。
肌の乾燥や便秘といった妊娠中によくある症状が若いうちの出産よりも起こりやすくなります。
卵子の老化とは
染色体異常を引き起こす「卵子の老化」とはどういった現象なのでしょうか。
卵子は母体が生まれる前にできたものがずっと残っていて、その後新しく作られることがありません。
つまり、卵子は年齢とともに数が減り、質も下がり続けます。
こうした理由から、年齢が若いうちの方が妊娠しやすく、障害を持った子どもが生まれにくくなります。
リスクの少ない高齢出産
高齢出産は大きなリスクを伴うというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
しかし、すべての出産にはリスクが伴います。
若いうちに出産をしても帝王切開になる場合もありますし、高齢出産であっても安全に出産できることもあります。
40代であっても母体が健康であればリスクが低い出産ができます。
AMH検査などで卵子の数が計測できるので、どれだけ安全に出産できるのかの指標にもなります。
最後に
高齢出産が危険であるいわれている原因と、高齢出産でもリスクが低い場合もあることに関してご説明しました。
加齢による卵子の老化は避けられないことですが、高齢出産=危険ではないことは理解しておくべきでしょう。
出産年齢が上がっている現代では、高齢でも安心して出産できる技術もできてきているので、あきらめずに不妊治療を続けていきたいですね。

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