不妊治療中のあなたに!子宮内膜って厚くできるの?
公開日:2018/06/16 / 更新日:2022/02/01
「子宮内膜がどうやら薄いらしい。」
「どうにかして厚くできないかな?」
子宮内膜とは、子宮の内側を覆っている粘膜のことを指し、機能層と基底層から成っています。
機能層は月経時に剥がれ落ちるもので、基底層は月経時にも剥がれ落ちません。
この内膜が薄すぎると、妊娠しにくいと言われています。
反対に内膜が厚い方は妊娠率が高いことが分かっています。
今回は内膜を厚くすることはできるのかについて紹介します。
■内膜が薄いとは
内膜が薄いとは、どのような状態を指すのでしょうか。
具体的な数字としては、厚さが8mm以下の内膜を薄い、とするのが一般的です。
ある研究で内膜の厚さが8mmの場合、妊娠率は53.1%。それに対して厚さが16mmの場合は妊娠率が77%になった、という結果が出ました。
そのことから厚さ8mm以下の内膜を薄いとするのが一般的になっています。
「そんなに差があるんだ!」と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
内膜が薄いと、妊娠しにくくなるのには、内膜に受精卵のベッドとしての役割があるからです。
ふわふわのベッドの方が、なんとなく居心地がいいですよね。
それは受精卵にとっても同じです。内膜の厚さが6mm以下の場合、妊娠するのは不可能という調査結果も存在するほどです。
■内膜って厚くできるの?
内膜を厚くして、不妊を改善させたいですよね。
しかし残念ながら、内膜を厚くするために体に直接働きかけることはできません。
内膜が薄くなってしまう原因もはっきりとは解明されていないので、改善の方法もと言い切ることはできません。
しかし、黄体機能不全や加齢が、内膜が薄くなる原因だと言われています。
黄体機能不全とは、女性ホルモンの一つの黄体ホルモンを分泌する黄体が上手に機能しない病気です。黄体ホルモンは基礎体温を高め、厚い内膜を保つ要因になっています。
そのため黄体機能不全になると生理不順になってしまったり、内膜が薄くなったりして、妊娠するための十分な準備を行えないのです。
黄体機能不全には様々な治療法があります。
その内の一つが、漢方です。
皆さんそれぞれにあった漢方を処方することで、黄体機能不全を改善できます。
また、食事の栄養バランスも大切です。
栄養バランスが良くなればホルモンバランスも良くなることが期待できます。
鉄分やビタミンB2を積極的に摂取するのはもちろんのこと、たんぱく質や食物繊維もバランスよく摂取することが大切です。
今回は内膜は厚くできるのかについて紹介しました。
内膜が薄くなる原因がはっきりしていないので、内膜を厚くする方法もはっきりとはしていないのが現状です。
ご自身にあった治療法を見つけてくださいね。

漢方の葵堂薬局 (薬局許可番号:第12A00006号)
大阪府堺市東区日置荘西町4丁36-7
厚生労働省薬剤師資格確認検索
お電話でもご質問を承っています
0120-789-301 10:00〜19:00(日祝 休み)